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米国軍人の〝必需品 〟HAMILTON(ハミルトン)のミリタリーウォッチ

HAMILTON(ハミルトン)のミリタリーウォッチ~米国軍人の〝必需品 〟~

 

米国軍人の必需品

〜HAMILTONのミリタリーウォッチ 〜

 

こんにちは。

今回も前回に引き続き、〝一生モノの時計〟です。

 

前回の記事、「アメリカ鉄道のタイムキーパー」でHAMILTON社の初期段階の歴史をお話しましたので、今日はその続きです。

どうぞ、お楽しみください。

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【1】アメリカ開拓時代から世界大戦へ

HAMILTON社は19世紀半ばから後半にかけて、「アメリカ鉄道のタイムキーパー」と呼ばれるまでに成長し、その性能の高さと頑丈さを武器に、鉄道時計の分野で確固たる地位を築いてきました。

 

その後20世紀に入ると、HAMILTON社は鉄道時計で培った技術を使い、腕時計の開発に乗り出します。

1915年に女性用、1919年には男性用のブレストウォッチを試験的に発表します。

 

当時は、懐中時計が主流の時代ですので、すぐには浸透しなかったようですが、1930年代に入ると徐々に普及し始め、本格的な腕時計の製造をスタートさせていきます。

このHAMILTO社が開発を進める腕時計に、試作の段階からすでに熱視線を送っていたのが、当時のアメリカ軍でした。

 

腕時計は戦場で働く兵士にとって、〝両手が自由になる〟という点で非常に画期的なモノでした。

実際に1920年代頃には、アメリカ軍からの需要が一気に高まっていきます。それは奇しくも、アメリカが世界大戦に本格的に参加していく時期と重なります。

 

そして時代は、第2次世界大戦へと突入していくのです…

 

この第2次世界大戦突入とともに、HAMILTON社はアメリカ政府の要請を受ける形で、一般商業用時計の生産をストップし、軍用時計の生産に専念することになります。

【2】米国軍人の必需品

この時期のHAMILTON社が果たした、最も大きな功績のひとつが、海軍からの要請で開発した「マリン・クロノメーター」でした。

 

「マリン・クロノメーター」とは、船の揺れに影響されない、船舶用の特殊時計のことです。

 

この開発には、数社が乗り出しましたが、以前の鉄道時計の時と同じく、ここでもその「精度の高さ」を理由に正式採用されたのは、HAMILTON社のモノでした。

 

こうして 全アメリカ軍の信頼を勝ち取ったHAMILTON社は、その後空軍には航空時計を、陸軍には軍用のフィールド・ウォッチを次々と供給し、なんと100万個以上の軍用時計を海外に送り出したのです。

 

戦場において「正確な時を測る」という行為は、時には生死を分けるほどに、重要なものでした。

まさにこの時期、HAMILTONの時計は「米国軍人の必需品」だったのです。

【3】HAMILTON KHAKI FIELD(ハミルトン・カーキフィールド)

では、そんな僕の〝一生モノ〟のHAMILTONミリタリー・ウォッチを紹介しましょう。

僕はHAMILTONのミリタリー・ウォッチが昔から好きで、現在は3本所有しているので、一気にご紹介します。

 

①HAMILTON 1969 U.S.ARMY支給品

HAMILTON 1969 U.S.ARMY支給品

 

HAMILTON 1969 U.S.ARMY支給品

HAMILTON 1969 U.S.ARMY支給品

これは、実際に1969年8月にアメリカ陸軍に支給された、HAMILTON社の軍用フィールド・ウォッチです。もちろん手巻き式です。

3枚目の写真に、製造元とシリアルナンバー、さらには支給された時期が刻印されています。

 

当時の兵士達は、戦場で「Hack!」と合図を出し、リューズ操作で秒針を止め、さらなる掛け声と同時に再び秒針をスタートさせる方法で、全員が同じ時を把握していたといいます。

 

電波時計などない時代ですから、いかにHAMILTONの時計が、正確な時を刻んでいたかがわかります。

 

そして後年、この軍用フィールド・ウォッチを基にして、一般向けに発売されたのが『KHAKI FIELD Mechanical(カーキフィールドメカニカル)』シリーズです。

 

②HAMILTON 『KHAKI FIELD Mechanical』

現在も非常に人気の高い、HAMILTONを代表するシリーズです。

社会人になって初めて買った時計が、この子です。あれからもう10年ちかくの付き合いになります。

 

【3】HAMILTON KHAKI FIELD Mechanical for SHIPS

これは数年前に、セレクトショップのSHIPSが別注して作ったHAMILTONの『KHAKI FIELD Mechanical』です。ネイビーの文字盤と小ぶりなフェイスが気に入って購入して以来、最も使用頻度が高い一本です。

【4】やっぱりシンプルな時計が一番イイ

いくつもストップウォッチ機能の付いた、高価な「クロノグラフ」や、「ムーンフェイズ」機能を搭載した高価な時計も格好良いですが、僕はシンプルな手巻き式時計が一番好きです。

 

今は大海原を航海をすることもないし、戦闘行為に参加することもない。

そんな一般的な人達にとって、「文字盤」「長針・短針」「秒針」「シンプルなDATE機能」以外に何か必要でしょうか?

 

高級クロノグラフの「ストップウォッチ機能」…一回でも使ったことあります?

高級時計に搭載された「ムーンフェイズ機能」…一回でも使ったことあります?

 

こういうのを、「蛇足」と言います…

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