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アメリカ最古のペンメーカー 〜CROSS物語【創成期編】〜

アメリカ最古のペンメーカー

〜CROSS物語【創成期編】〜

 

こんにちは。

今回は、久しぶりに〝一生モノのペン〟をやります。

 

以前、『準備するということ〜愛用のペン〜』の記事の中で、

『ペンを準備しておく』ことがどういった意味を持つのか。などについて詳しく書きました。

その時にまとめて紹介したペン達を、改めてピックアップしたいと思っています。

 

僕が愛用しているペンの大半は、〝CROSS〟というアメリカのペンメーカーのものです。

理由は単純、社会人になって初めて買ったペンが〝CROSS〟だったのです。

それ以来10年、ずっと〝CROSS〟を愛用しています。

 

今回は、アメリカ最古のペンメーカーである〝CROSS〟の歴史と、その中で生み出された数々の名品をご紹介していきます。

 

歴史がたっぷり詰まった会社ですので、

【創成期編】と【近代期編】の2部構成とします。

【近代期編】では、僕が所有する希少なヴィンテージCROSSも紹介しながら書き進めていきますので、

興味がある方はぜひ、最後までお付き合いください。

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【1】アメリカ最古の高級筆記具メーカー

「クロス・ペン・カンパニー」は、1846年にリチャード・クロスと、エドワード・W・ブラッドバリーによって設立された、アメリカ最古の高級筆記具メーカーです。

 

参考:http://www.cross-japan.com/

 

ちなみに当時の日本は、江戸時代(弘化3年)

12代将軍 徳川家慶の治世です。

浦賀への黒船来航が1853年(嘉永6年)ですから、

この「クロス・ペン・カンパニー」が、いかに永い歴史を誇っているかが想像できるかと思います。

 

それはさておき、話を元に戻します。

イギリスから新大陸へと渡ったリチャード一家は、ロードアイランド州 プロビデンスで事業を始めます。

 

当初は、金銀での装飾が豪華に施された「ペンシル・ホルダー」を製造していたといいます。

 

その後、長男の「アロンゾ・タウンゼント・クロス」に事業は引き継がれます。

そして、後に発明家として知られるこのアロンゾが、次々と名作を世に放ち、筆記具業界に革新をもたらしていくのです。

 

では、そのCROSS創成期の軌跡を順に辿っていきましょう。

【2】稀代の発明家  アロンゾ・タウンゼント・クロス

1873年 アロンゾ・タウンゼント・クロスは、アメリカで特許を取得し、世界初のペンシル・ケースやペンホルダーを発明しました。

 

その後1880年代にかけて、次々と革新的な製品を世に発表していきます。

①望遠鏡式ペンシル 〜豊かな発想力から生まれた名作〜

参考:http://www.cross-japan.com/

 

これは、「望遠鏡の構造を筆記用具に取り入れる」という驚くべき発想でした。

望遠鏡構造を採用する事で、ボディが伸縮自在となり、より快適な筆記バランスの実現に成功します。

②スタイログラフィックペン 〜ボールペンの原型〜

 

参考:http://www.cross-japan.com/

 

参考:http://www.cross-japan.com/

 

これが、現在の〝ボールペン〟の原型です。

その構造は、「軸先から少し針がのぞいていて、紙に軸先を着けると針が引っ込み、周りからインキが流れる」といったモノだったと言われています。

③ピアレス   〜アメリカ初の万年筆〜

参考:http://www.cross-japan.com/

 

1889年に発表されたこの万年筆が、アメリカ初となる万年筆でした。

その名も〝ピアレス(PEERLESS)〟

「比類なき」という意味です。

 

当時最高峰を誇ったCROSSの技術力と精巧なデザインは、その名の通り他を寄せつけませんでした。

 

まだタイプライターも一般に普及していなかった当時のアメリカで、とても重宝され、徐々に定番の筆記具として定着していきます。

【3】1900年代   〜デザインの革新〜

1900年代に入ると、アクセサリー感覚で使用できるデザイン性に富んだ製品が次々と開発されます。

①オールライト・シリーズ

参考:http://www.cross-japan.com/

 

1927年に発表されたこの「オールライト・シリーズ」は、

見ての通りボディの色が非常に美しく、アクセサリー感覚で持ち歩く楽しみに加え、選ぶ楽しみも与えてくれるモノでした。

②シグネット・シリーズ

参考:http://www.cross-japan.com/

 

そして、1935年に発表されたこの「シグネット・シリーズ」

これこそが、後にCROSSの代表作となる〝センチュリー〟の前身です。

 

現行のCROSSのラインアップを見ると、この時代の製品の特徴が、現在に向けて色濃く受け継がれて来たことが分かります。

 

…ということで、1846年の創業から、1900年代前半までのCROSS創成期の変遷を辿ってきました。

 

ここまでをCROSS物語【創成期編】として、一度区切ります。

 

この後、CROSS物語【近代期編】に続きますので、どうぞこのままお楽しみください。

 

アメリカ最古のペンメーカー 〜CROSS物語【近代期編】〜
...

 

 

参考・引用:参考:http://www.cross-japan.com/

コメント

  1. すけちゃんまん より:

    質問がしたいです。クラシックセンチュリーについての質問なのですが、現在のモデルは中国で生産されていると聞いています。しかし、さかのぼると、ロゴが変化しています。gold filledというものに12金の種類があるし、今のものとは違うものが存在しています(メルカリ等で見たもの)。全てのモデルを詳しく知りたいです。

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