〝靴を大切に履く〟ということ 【1】 〜靴のメンテナンス〜

 

〝靴を大切に履く〟ということ【1】

〜靴のメンテナンスについて 〜

【1】靴を大切に履く

こんにちは。

これまでこのブログでは、〝一生モノの靴〟として僕が長年愛用している靴を、9足ほど紹介してきました。

 

特に前回の「靴を受け継ぐ」の記事では、僕が先輩から受け継いだ15年以上前の靴を紹介しました。

それ以外の靴も、長年大切に履き続けてきた靴ばかりです。

 

では、〝靴を大切に履く〟とは一体どういうことを言うのでしょう。

 

一般的に、

「傷がつかないように、神経を使いながら歩く」とか、

「雨に濡れないように気をつける」

 

などが〝靴を大切に履く〟ことだと思われがちですが、はっきり言って そんなこといちいち気にして歩いていたら、とても仕事になりませんよね(笑)

 

〝靴を大切に履く〟とはズバリ、定期的に靴をメンテナンスすると言うことなのです。

 

つまり、履いている時はあまり過保護にせず、ガンガン履いて良いんです。(もちろん「土砂降りの雨の日は避ける」や「毎日履かない」などといった、最低限の配慮は必要ですが…)

 

むしろ重要なのは 履いた後のメンテナンスであり、それこそが〝靴を大切に履く〟ということの本質だと僕は考えます。

 

では、その「メンテナンス」とは具体的に何をするのか。

「メンテナンス」を辞書で引くと、(主に、ビルなどの建築物や車などの機械類の)「維持」「保全」「保守」「整備」「点検」とあります。

 

「靴」の場合だとこの中では、「維持」「点検」なんかが特に当てはまりそうですね。

 

僕が考える「靴のメンテナンス」とは、以下の2つです。

 

①アッパーの「維持」(保革)

靴の顔となる甲革の健康を、いつもベストな状態で維持おくこと。

 

②アウトソールの「整備」

いつも1番過酷な環境に晒されているアウトソールを、いつでも履ける状態に整備しておくこと。

 

この2つの中から今回は、「アウトソールの整備」 について詳しくお話していきたいと思います。

 

「アッパーの維持」については、次回の記事で詳しく取り上げます。順番が前後しますが、お許しください。

【2】アウトソールを整備する

アウトソールの整備は、何をするにしても修理屋さんに相談することになりますので、事前に「馴染みの修理屋さん」を見つけておくことがとても重要です。

 

周りに靴が好きな人がいれば、そういった人に紹介してもらうのが1番確実な方法です。

 

アウトソールの整備は、大きく分けて3種類からなり、それぞれに修理出しのタイミングが異なります。

順番に見ていきましょう。

①踵(かかと)の整備

踵がすり減った時の「ヒール交換」のことです。

アウトソール整備の中では、ここが一番修理頻度が多い箇所です。

下の写真は僕の手持ちの靴の中で、ちょうど「ヒール交換待ちリスト」に入っている一足です。

 

ラバー部分が完全に減り切ったら、交換時期です。

一段目のレザー部分が削れると、その部分を補強してからヒールを付けることになり、修理代金が高くなるので、早めの交換をオススメします。

価格は大体3,000円〜8,000円程度(種類によって変動します)です。

別の靴の例ですが、ヒール交換後は下の写真の様に、新品同様になって戻ってきます。

②爪先の整備

その人の歩き方にもよりますが、踵同様爪先もすり減ってきます。それを防ぐための補強のことです。

ラバー素材での補強や、金属チップでの補強が一般的です。

 

僕は歩き方が悪いのか、爪先が本当によく減るので、この補強は欠かせません。いつも〝トライアンフ〟の金属チップで補強してもらっています。

 

頻度としては、一度補強するとかなり長く持ちますので、ヒールほどではありません。

下の写真の様になったら、爪先の交換時期です。

 

爪先も踵と同様、一段目のレザー部分が削れる前に交換しないといけません。

価格は、3,000円程度です。

 

自分の歩き方の特徴から見て、確実に削れることがわかっているなら、購入時に補強しておいても良いでしょう。

こちらも修理後は、下の写真の様に新品同様の仕上がりです。気持ちが良いですね。

なみに、この時依頼した修理が、「トライアンフ」の金属チップでの爪先補強です。

 

③ソール全体の整備

いわゆる「オールソール交換」のことです。

これも着用頻度が人それぞれなので、一概には言えませんが、数年も履くと、アウトソールと地面との接着面に穴が開きます。

 

下の写真をご覧ください。

これがアウトソールに穴が空いてしまい、「オールソール交換」が必要な状態です。

この状態になったら、アウトソール全体を一回取り外して、新しいものに交換しなければなりません。

価格は、大体13,000円〜20,000円程度です。(ソールやヒールの種類によって変動します)

数年に一度の大規模整備ですので、踵や爪先の修理に比べるとはるかに頻度は少ないです。

そして次の写真が修理後の写真です。

修理後すでに何回か履いていますが、これも新品同様になって戻ってきます。

さらにこの写真の靴の様に、ラバーのハーフソールを貼っておくと、次回のオールソール交換の時期が格段に遅くなりますのでオススメですよ。

 

このように、時期を間違えずにきっちりとメンテナンスし続けることが出来れば、靴はあなたの〝一生モノ〟として何十年も機能してくれることでしょう。

ただし、「靴を受け継ぐ」の記事でも書いた通り、まずはしっかりとソール付けされた靴を選ぶことが大前提となります。

 

皆さんにも自身の靴とより長く付き合っていく為に、ぜひとも〝靴のメンテナンス〟について関心を持って頂きたいと心から願う次第です。

 

次回は、「アッパーの維持(保革)」について詳しく取り上げたいと思っていますので、どうぞお楽しみに。

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