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社会人が必ずそろえておくべき4つの靴とは?【今さら聞けないスーツの教養】

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今さら聞けない!〜社会人が必ず揃えておくべき4つの靴とは?〜

 

こんにちは。

いつも「洋服屋の一生モノブログ」をご覧いただきありがとうございます。

 

僕は服飾業界に身を置く33歳です。

この業界でのキャリアは、今年で節目の10年に到達しました。

※詳しくは、運営者プロフィールをご覧ください。

 

ここ数回に渡ってお届けしている「豆知識・お役立ち」情報ですが、おかげさまで多くのアクセスを頂いております。

ありがとうございます。

過去の「豆知識・お役立ち」の記事一覧

 

今回も紳士靴についての豆知識・お役立ち情報をひとつご紹介しましょう。

 

今回は、「社会人が必ず揃えておくべき4つの靴」について。

これも基本的なことながら、誰も教えてくれない〝グレーな教養〟です。

【1】はじめに

まず始めに、皆さんに必ず覚えておいて欲しいことがあります。

 

それは、〝いついかなる時も〟男性のスタイルの良し悪しを決定付ける最重要パーツは「靴」であるということです。

 

ヨーロッパやアメリカと違い、日本は多くの人が玄関で最後に靴を履きます。

これ、私たちからすると至極当然の習慣なのですが、男性のスタイルを構築する上では〝致命的な欠陥〟を備えています。

 

具体的に言うと、部屋の全身鏡の前でスーツ姿をビシッと整えたとしても、その足下は靴下なんですよね。

 

そして、慌てて家を出るときに適当に済ませてしまうのが、本来、男性のスタイルの良し悪しを決定づけるはずのなのです。

 

これは、本来なら本末転倒な話です。

 

〝オシャレは足下から〟という言葉は皆さんご存じのはずです。

 

その言葉通り、自分流のスタイルを確立していて、周りの人から素敵な男性だと認知されている人は、例外なく先に靴をイメージしています。

 

スーツスタイルやジャケット・スタイルを引き立ててくれる〝上質でシンプルな靴を知っていて、それを何足か揃えて常に玄関に準備しています。

そして、最低限の手入れもしっかり行き届いています。

 

「靴を見ればその人の人間性が分かる」と言われますが、魅力的な大人の男性は「自分の靴が見られている」ことを認識しているので、それを逆手にとって武器として効果的に使っているのです。

 

大事なのは、社会人として揃えておくべき靴が何かを知っておくこと。

 

スーツやジャケット・スタイルに適した靴を知り、しっかり揃えておきましょう。

そして、最低限の手入れをして玄関にスタンバイしておくのです。

 

ということで、ここから、社会人として揃えておくべき4つの靴をお伝えします。

 

【2】社会人として揃えておくべき4つの靴

 

今回僕が皆さんに薦める「社会人として揃えておくべき4つの靴」は以下の4つです。

優先順位
1.ストレート・チップ最も高い⬆⬆⬆
2.プレーン・トゥ高い⬆⬆
3.ウイング・チップやや高い⬆
4.ローファー低い⬇

 

順番に解説します。

①ストレートチップ

【Allen Edmonds Park Avenue(アレンエドモンズ パークアベニュー)】

【Brooks brothers  ALDEN(ブルックスブラザーズ オールデン)】

社会に出た時に、何よりもまず優先的に確保して欲しいのが、ストレートチップのドレスシューズです。

 

ストレートチップとは、爪先(トゥ)の部分に真一文字のステッチが走るもので、ドレスシューズにおけるトゥの仕様の中で、最も格式が高いとされます。

 

ビジネスシーンはもちろんにおいても迷わず履いていけます。

友人の結婚式、さらには急な葬儀にもこれさえあれば問題なし。

 

いざという時に靴の心配をする必要がなくなります。

 

 

ただし、以下の3点は必ず守ってください。

 

1.色は黒に限る!

→「いざという時」は黒の靴しか履けません。

 

2.最低でも50,000円の靴を買ってください。(1着目のスーツの値段を下げてでも、こちらに投資してください!!)

→50,000円以上の靴であれば、アッパー部分のレザーも上質なものを使用している可能性が高く、まず間違いなくソールを交換しながら長年履ける製造工程でつくられているからです。

 

紳士靴のソール付けの製法について(過去の記事)

ソール交換や爪先の保護など修理について(過去の記事)

 

3.最低限の手入れをしてください。

 

 揃えるべき道具と最低限の手入れについて(過去の記事)

②プレーントゥ

【Brooks Brothers   ALDEN】

何よりも先に、まず黒のストレートチップ・シューズを確保したら、2足目として揃えておくべきは、「プレーントゥ」のシューズです。

 

「プレーントゥ」はその名の通り、爪先(トゥ)の部分に全く装飾がないもので、黒色であればドレスシューズにおける爪先の仕様の中で、ストレートチップの次に格式が高いとされます。

ビジネスや冠婚葬祭でも気にすることなく履いていけますよ。

 

人によっては、次に紹介する「」を2番目に揃えるべき靴に挙げるケースもありますが、

僕があえてこの「プレーントゥ」を2番目に挙げている理由は、長年の経験から来るもので、

ブレザーやジャケット・スタイルとの相性が非常に良く、気軽に履ける「汎用性の高さ」を評価しているからです。

 

クールビズの本格化で、必ずしもスーツを着なくていい場面が増えている今、「汎用性の高さ」は重要なポイントですもんね。

 

色は黒がベターですが、これに関しては「ダークブラウン(こげ茶)」や「バーガンディ(赤茶)」でも構いません。

実際、僕もバーガンディ・カラーを愛用しています。(上の写真)

 

しかし、

こちらも、最低でも50,000円を予算として考えておいてくださいね。(理由は先程と同じです)

 

そして、最低限の手入れを忘れずにお願いします。

③ウイングチップ

【Church’s CHETWYND】

【Allen Edmonds MACNEIL】

次に3足目として揃えるべきは、「ウイングチップ」です。

「ウイングチップ」とは、爪先(トゥ)に羽根のようなW型の穴飾り(メダリオン)があるものです。

これは、かつてハンティングなどで履かれていたスポーティな靴の仕様で、冠婚葬祭には不向きです。

 

ですが、ビジネスシーンにおいては十分通用します。

上の写真の1枚目のような「内羽根」式のものであれば、上品でエレガントな印象になるのでおススメです。

グレーのスーツの足元に黒のウイングチップ合わせると、最高にカッコ良いですよ。

 

→ウイングチップについて(過去の記事)

→内羽根・外羽根の違いについて(過去の記事)

 

もちろんこちらも、予算は最低50,000円。

最低限の手入れを忘れないでくださいね。

④ローファー

【Brooks brothers  ALDEN】

【Brooks brothers  ALDEN】

【ALDEN】

そして、最後に揃えておくべき靴は「ローファー」です。

これはレースアップ・シューズではない為、当然ながら冠婚葬祭には絶対にNGです。

 

冠婚葬祭はおろか、ビジネスシーンにおけるスーツスタイルであっても基本的にはNGです。

 

では、どういった時にこのローファーが効果を発揮するかと言うと、

「クールビズ」のシーズンです。

 

ブレザー・スタイルや、ノーネクタイで着こなすジャケット・スタイル、シャツにチノパンといった、軽快なスタイルで働く事が多くなる5月〜10月までのシーズンに最適です。

 

半年間もクールビズがあると、その期間の靴の事まで考えないといけないので、楽に働けるどころか考える事が増えて〝逆に〟大変ですね…

 

ちなみに、こういった軽快なスタイルの時に、①の「ストレートチップ」の靴を履くと最悪です。

目も当てられない滑稽な事態になるので、気をつけましょう。

 

そういった事態を防ぐためにも、「ローファー」を一足揃えておくと何かと便利ですよ。

 

色は黒でもいいですし、茶系でも構いません。予算も30,000円くらいに抑えてしまって大丈夫です。

 

個人的なおススメは、Bassの「weejuns(ウィージャン)」です。

→ローファーについて(過去の記事)

【3】まとめ

以上が、僕が皆さんに薦めたい「社会人として揃えておくべき4つの靴」です。

ここで設定した「最低限50,000円」という予算は、決して安くはありません。

 

しかし、

この4足を一気に揃えろと言っているわけではないので、まずは黒のストレートチップを確保して、なるべく早くプレーントゥを揃えてください。

 

理由は、1足の靴を毎日履いていると靴の寿命を縮めてしまうからです。

そこから後は、ゆっくりと揃えていけば構いません。

 

責任ある立場になった時に、全て揃っていれば良いのですから。

 

大事なのは、長期的な視点に立ち、いつ来るか分からない〝その日〟を想像して、黙々と準備ができるかどうかです。

 

 

「チャンスの女神には前髪しかない」

これ、僕の好きな格言です(笑)

 

的確にチャンスをモノにする人は、躊躇せず真正面から「チャンスの女神の前髪」を捕まえに行くことが出来る人です。

しっかり準備ができているから、決して迷う事がありません。

 

一方で、

チャンスを逃す人は、必ず躊躇します。

誰かに相談して「これは安全」というお墨付きをもらってから、ようやく捕まえに行こうとします。

 

しかし、

「チャンスの女神」に後ろ髪はないので、 もう掴むところがないのです。

 

そう。

実は「自分にはチャンスが来ない」と嘆いている人に限って、チャンスが来ていないのではなく、自ら見送っているだけの人が多いのです。

 

傷の舐め合いのような無意味な飲み会でお金と時間を浪費するか、自分を磨くためのツールや貴重な経験にお金と時間を投資するか。

 

大袈裟ではなく、若いうちにどちらを選択するかで人生は大きく変わります。

 

選択を間違えないようにしてください。

 

 

繰り返しになりますが、最後にもう一度。

 

男性のスタイルの良し悪しは、全て靴で決まります。

投資するべきは、スーツではなく靴です。

スーツの価格を少し抑えてでも、靴に投資してください。

 

※靴に投資する重要性については、過去に以下の記事で詳しく書きましたので、興味がある方は読んでみてくださいね。

私達はなぜ靴を履くのか? 〜靴が果たす役割〜
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