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NEW BALANCEの歴史【前編】 〜Made in U.S.Aの矜持〜

NEW BALANCEの歴史

〜Made in U.S.Aの矜持〜

【前編】

 

こんにちは。

いつも洋服屋の一生モノブログをご覧いただき、ありがとうございます。

久しぶりの更新となりましたが、今回は創業以来、今なお頑なにアメリカ製を貫き、国内でスポーツシューズを製造し続けるメーカー「NEW BALANCE」についてです。

アメリカ国内はもちろんのこと、世界中で愛される理由と確かな歴史がそこにはあります。

NEW BALANCEの歴史は、大きく分けて2つの時代に分かれます。

ひとつは、①創業から買収までの前期。もうひとつは、②買収以降〜現在までの後期です。

今回の前編では、①の前期のお話を中心にお届けいたします。

興味がある方は是非、最後までお読みくださいね。

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【1】NEW BALANCE ARCHの創業

快適な履き心地とベーシックなデザインが世界中のスニーカーファンの心を捉えて離さないNEW BALANCE。

その始まりを追いかけいくと、1906年まで歴史を遡るこができます。

20世初頭のアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで、1人の青年が矯正靴作りをはじめました。

彼の名は、ウイリアム・J・ライリー。英国からの移民でした。

この時彼によって設立された「NEW BALANCE ARCH」こそ、現在のNEW BALANCEの前身です。

【☟NEW BALANCEの前身NEW BALANCE ARCH☟】

創業当時、ライリーが足の不自由な人向けのアーチサポートを作るにあたり、着目した「あるもの」があります。

それはなんと鶏のかぎ爪。

ライリーは、鶏の3つのかぎづめが抜群の安定性を確保していることに感銘を受け、これを再現できないものかと考えたのです。

そして塾考の末この時完成させたのが、現在のNEW BLANCEシューズの安定性と快適性を担保するアーチサポートだったのです。

その斬新なアイデアは当時の人々に衝撃を与え、彼が作った矯正靴はすぐさまユーザーから高い評価を得ていきます。

【☟鶏のかぎ爪をモチーフに作られたアーチサポート☟】

そして次第に、ライリーはこの快適な履き心地を矯正靴だけでなく、一般のシューズにも応用しようと考えるようになっていくのです。

【2】ランニングシューズ分野への進出

こうして1932年に同社初のランニングシューズが完成します。

このシューズは地元ボストンのランニングクラブ「ブラウン・バッグ・ハリアーズ」からの依頼で制作されたもので、アッパーにはカンガルー革が使われ、ソールはクレープソールだったそうです。

【☟当時のロードレースの様子☟】

この時期、様々なロードレースでNEW BALANCEのシューズを履いて活躍する選手が出るなど、スポーツの分野においてもその名は徐々に浸透していくことに。

その後もグリップ性に優れたさざ波状を「リップルソール」を開発し、1960年代には名作「トラックスター」を世に送り出すなど、NEW BALANCEは破竹の勢いで成長を遂げていきます。

【☟リップルソールの開発とトラックスター☟】

【3】NEW BALANCE 運命の転換期

そんな順風満帆な状態が続いていたNEW BALANCEに突如、買収話が持ち上がったのは1972年のこと。ひとりの青年実業家が、矯正靴の分野でNEW BALANCEが培ってきた最先端の技術をスポーツ分野に転用して、全米中にスケールさせたいと考えた事がきっかけでした。

青年の名は、ジム・デイビス。

現在のNEW BALANCEの取締役会長です。

彼は、NEW BALANCEの蓄積された技術がスポーツシューズ業界でも大きな武器となり、必ずや大きく飛躍すると確信し、買収に踏み切ったといいます。

【☟ジム・デイビス氏】

この出来事がきっかけとなり、NEW BALANCEは全米をターゲットにして、本格的にランニングシューズ分野進出へと舵を切っていくのです。

そして、新体制から10年後の1982年。

現存する様々な名作モデルの元祖とも言える、「M990」の誕生へと話は繋がっていきます。

ということで、次回の【後編】は、1980年代から現在までのNEW BALANCEの飛躍とその過程で生み出されてきた名作の数々ついて。さらには僕が愛用する「一生モノのNEW BALANCE」を紹介していきます。

どうぞお楽しみに☆

 

※最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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【参考文献】

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