毎日のスーツに悩んでいるあなたへ!
出来る人はやっている!ベーシックスタイルのすすめ。
こんにちは。
いつも「洋服屋の一生モノブログ」をご覧いただきありがとうございます。
僕は服飾業界に身を置く33歳です。
この業界でのキャリアは、今年で節目の10年に到達しました。
※詳しくは、運営者プロフィールをご覧ください。
あなたは毎朝、仕事に着ていくスーツに頭を悩ませていませんか?
悩んだ結果、もう諦めて「なんでもいいや」となっていませんか?
そんなあなたに是非、伝えたいことがあります。
それは、
「その問題〝ベーシックスタイル〟を学んで自分のモノにしてしまえば、簡単に解決しちゃいますよ。」ということ。
そして、
「出来る人は考えもせずに、毎日ベーシックスタイルを実践していますよ」ということなんです。
今回から数回に分けてその極意を惜しみなく伝授します。
まず今回の【第1章】では、
「これだけ揃えればあとは何もいらない!」という5項目のアイテムを明確にお伝えします。
いわゆる〝ベーシックアイテム〟です。
そして次回の【第2章】以降では、
スーツを着るに当たって誰も教えてくれない、でも実は一番重要な細かいテクニックや情報を伝授します。
具体的に言うと、
「シャツのサイズの合わせ方」「ネクタイの結び方」「靴下の選び方」「ベルトの選び方」などです。
だまされたと思ってそのまま実践してみてください。
きっと思いもよらない効果があなたを待ち受けていますよ。
【第1章】「できる人はやっている!」これさえ揃えれば何もいらない、ベーシック・アイテム5項目
ではここから「できる人はやっている、ベーシックスタイルの極意」を伝授していきましょう。
まず最初に、
そもそも「ベーシック(BASIC)」とはどう言う意味でしょうか?
辞書では、BASIC→「基本となるもの」、「基礎となるもの」と出ますね。
もちろんその通りなのですが、何か違和感があります。
日本語にした瞬間に、何か言葉の魅力が半減してしまったような感じがするというか…
ですから僕は、スーツスタイルを考える時には「ベーシック」をこのような意味で捉えています。
ベーシック(BASIC)
「物事の根源をなすもの」
「いつの時代も変わらない普遍的なもの」
こちらの方がよっぽどしっくりきます。
是非あなたもこの記事の中では、こちらの解釈で「ベーシック」という言葉を捉えてみてください。
では、いよいよここから、
「これさえ揃えておけば、何もいらない!」という、ベーシックアイテム5項目と、「できる人」と「できない人」の考え方や習慣の違いを明確にお伝えしていきます。
ベーシックアイテム5項目と「できる人」と「できない人」の習慣や考え方の違い
【1】上質なネイビーのスーツとグレーのスーツ
基本的に、ネイビーのスーツとグレーのスーツ以外はいりません!
できる人
→最初にお金をかけて、上質なネイビーのスーツとグレーのスーツを1着ずつ揃える。
できない人
→最初に量販店で、流行りの柄や奇抜なサイズ感のスーツを何着か揃える。
【2】ネイビーブレーザーとグレーのスラックス
→昔からブレザースタイルだけが唯一、スーツと同格のジャケットスタイルです。
できる人
→内勤の時やカジュアルフライデーの時に着る、ベーシックなブレザースタイルを用意している。
→周囲にスーツスタイルの時とは違う軽快さをアピールできる。
→ベーシックなブレザースタイルであれば、急な事案が発生した際にも対応できることを知っている。
できない人
→流行りのジャケットスタイルを真似てしまう。
→安易に派手な柄のジャケットを着たり、色物のシャツにしてしまう為、急な事案に対応できない。
→「だったら、内勤の時もスーツでいい」となってしまうことで、週を通して変化のない人に見えてしまう。
【3】ホワイトシャツとブルーシャツ
→基本的に白と青のシャツ以外はいりません!!
→襟型に注意し、白でボタンダウンとセミワイド、青でボタンダウンとセミワイドといった感じで計4枚揃えておけばOK!
※TPOに応じた襟型の違いについてはこちら(過去記事)をご覧ください。
できる人
→白と青のみを揃える。
→生地の上質さや作りの良さ、TPOに応じた襟型のバリエーションを重視する。
できない人
→「消耗品だし」と言って、量販店で安物を揃える。
→量販店の店員のススメや雑誌をまねて、派手なストライプやチェック、色物などに手を広げてしまう。
→ボタンやボタンホールに色が付いたものなどを選んでしまう。
【4】赤系のネクタイと紺系のネクタイ
→基本的に赤系のネクタイと紺系のネクタイを揃えておけば問題ありません。
→赤系でストライプ柄と小紋柄1本ずつ、紺系でストライプ柄と小紋柄1本ずつの計4本あればOK。
なぜか?
それは色の効果が関係しています。
以下の図は、人間が見ることのできる色の範囲です。
左側(赤系)は波長が長い為、より強く鮮やかに見えます。
右側(青〜紺系)は、波長が短い為、より優しく穏やかに見えます。
これにより、
「赤」には、情熱的・エネルギッシュ・熱く行動的といった印象がひも付きます。
反対に、
「青〜紺系」には、落ち着いた、知的な、清潔感のある印象がひも付くのです。
このように全ての色には、印象による言葉がひも付いていて、僕はこれを「花言葉」ならぬ「色言葉」と勝手に名付けています。
つまり、
「赤系」と「紺系」のネクタイを交互に締める事で、第三者に「静と動」「情熱的な面と冷静沈着な面」といった、あなたの二面性を語らずして印象付けることができるという事なんですね。
赤いネクタイが、「パワータイ」と呼ばれる理由は実はこんな所にあるんですよ。
できる人
→印象学としての「色の効果」を知っている。
→必ず、ネクタイは自分で買う。
→普段は紺系のネクタイで、清潔感や冷静さ・穏やかさを周囲に印象付け、ここぞという時に赤系のネクタイで、情熱的で行動的な自分を印象つけられる。
→その際、シャツの色や柄が邪魔になることを知っている。だから、上質な白と青のシャツしか持たない。
できない人
→「色の効果」を知らない。その為、いつも同じ色の地味なネクタイをしている。
→ネクタイを自分で買わない。(奥さんや彼女が買うなど)
→ジャケットを着たらほとんど見えなくなる、シャツに色や柄を入れたがる。
→あるいは、スーツ自体に柄や色を入れたがる。
【5】黒のストレートチップのシューズと黒いドレスベルト
→足元には必ず、上質な黒い靴を1足揃えてください。
→靴の仕様の中で最も格式が高い、黒のストレートチップを揃えておけばまず問題なくOK!
→キツイとは思いますが、頑張ってお金を惜しまず、最低でも50,000円以上かけてください。
→ベルトは必ず靴と同じ色と素材に統一する事を心がけてくださいね。(←これが意外とできていない!!)
※ドレスシューズの格式の違いについては、こちら(過去記事)をご覧ください。
できる人
→靴の格式の違いを知っている。
→良い靴は10年・20年履けることを知っていて、最初に買う靴に投資する。(50,000円〜100,000円)
→大事な場面で靴を見られるということを知っている。
→一日中外を歩き回る仕事だからこそ、良い靴を履く。大切なお客様に会うから当然。そもそも自分に合った良い靴を選べば疲れないし健康的と考えている。
→定期的に自分で靴を手入れしている。
できない人
→一日中外を歩き回る仕事だから、すぐダメになる消耗品だしお金をかけるのはもったいない。と考える。
→ぱっと見、どれも同じに見えるモノにお金かけるのは馬鹿らしい。と考えている。
→「誰も靴なんか見ていない」と考えている。
→奥さんに磨かせている。
以上が「これだけ揃えれば何もいらない!」ベーシックアイテム5項目と、「できる人とできない人の考え方や習慣の違い」です。
今挙げたものをしっかり揃えておけば、本当に他のものは必要ありません。
しかも、
今挙げたベーシックアイテムは、長年の使用によって消耗し、買い換えることになっても、必ずどこかで手に入ります。
いつの時代も存在している「普遍的なもの」ばかりです。
「流行り物」は買った時良くても、いざ買い換えるとなった時、もう存在しませんよね。
スーツスタイルの「根源を成すもの」で、「いつの時代も変わらない普遍的なもの」
それが、「ベーシックアイテム」なのです。
これを身につければ、本当にスーツの悩みは綺麗さっぱり無くなります。
あなたを見る周りの目も劇的に変わります。
あなたも是非「ベーシックスタイル」を自分のものにして、その先にある〝新たな景色〟を見たくないですか?
そのためには、実践あるのみです。
騙されたと思って、この記事に書いてある「できる人がやっている習慣や項目」をその通り真似してみてください。
「出来る出来ない」ではありません。
「やるかやらないか」です。
次回は、今回紹介した「ベーシックスタイル」を見栄えよく仕上げるために必要な、細かいテクニックや情報を伝授します。
・シャツのサイズの選び方
・ネクタイの結び方
・靴下の選び方
・ベルトの選び方
などです。
今回紹介したアイテムと、次回お伝えする適切なテクニックや情報がセットとなって初めて「ベーシックスタイル」は完成します。
是非、次回の記事も読んでくださいね。
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