ベーシックスタイルを完成させる〝手首の整え方〟
こんにちは。
この記事は、 【第一回】『毎日のスーツで悩んでいるあなたへ!出来る人はやっている!ベーシックスタイルのススメ』
【第2回】『毎日のスーツで悩んでいるあなたへ!ベーシックスタイルを完成させる格好良いネクタイの結び方』の続編です。
【第3回】『毎日のスーツで悩んでいるあなたへ!ベーシックスタイルを完成させる〝足元の整え方』
からの続編です。
この記事の前に読んで頂くと、話が繋がりやすいと思います。
【第一回】の記事では、ベーシックスタイルをマスターして、毎日のスーツの悩みを綺麗さっぱり解消しましょう!ということで話を進めました。
そして、
ベーシックスタイルを構築する上で、揃えておくべきアイテム=ベーシックアイテムを紹介し、さらにこれを実践し、バリバリ仕事をこなす人の考え方や習慣をお伝えしました。
そして、
前回【第二回】の記事から、そのベーシックスタイルを見栄え良く完成させる上で大切な、細かいテクニックや情報をお伝えしています。
おさらいしていきましょう。
まず、整えるポイントは〝3つの首〟でしたね。
〝3つの首〟とは、「首元」「足首」「手首」のこと。
☟具体的にはこうです☟
①首元を整える…「サイズの合ったシャツ」と「格好良く締めたネクタイ」
②足首(足元)を整える…「手入れされた靴」と「スラックスの裾合わせ」さらには「靴下のチョイス」
③手首を整える… 「スーツとシャツのそで丈の調整」と「シンプルな時計」
僕はこの各箇所の基本スキルを総称して、〝3首の神技(さんしゅのじんぎ)〟と勝手に名付けて色んな人におススメしています☆★
この基本スキルを学び、自分のものにすれば、あなたの第1印象は激変します!
仕事や人間関係にも大きな変化が見られますよ☆★
前回は②の〝足首(足元)を整える〟をお伝えしたので、今回はいよいよ最後の③〝手首を整える〟に入っていきましょうね☆
3首の神技 その3 〝手首を整える〟
【1】シャツとスーツの袖丈を調整する
手首を整える時に大切なひとつ目のポイントは、「シャツとスーツの袖丈の調整」です。
具体的に言うと、
スーツの袖丈より、シャツの袖丈を1.5㎝〜2.0㎝くらい長くとっておく
という事です。
その際、外側の手首の骨を基準にするとわかりやすいですよ☆
シャツの袖丈を、手首の骨から3.0㎝くらい下のところで決めて、ジャケットの袖丈を、手首の骨から1.5㎝くらい下のところでカットすれば、自然にシャツの方が長くなります☆
【袖丈の調整】
と、ここでよくある質問☆
Q.何故、ジャケットよりシャツの袖を長くとる必要があるの?
A.理由は2つあります。
①全身で見たときのバランスを整えるため
→もともとは、スーツスタイルを後ろから見た時、首元からのぞくシャツの分量と同じだけ両袖口からシャツをのぞかせる事で、引いて全身で見た時のバランスが整い、とても格好良く見えるから。という理由で始まったものです。
ちなみに、「3箇所の生地の分量を統一する」というこの法則、一体いつ頃からあると思います?(笑)
実は、フランス宮廷服の時代(ルイ王朝)にはすでに当たり前に取り入れられています!!
なんと、なんと、
この時代から現代まで、この法則は全く変わってないんですよ!
びっくりしますよね!?(汗)
☟ルイ王朝時代フランス宮廷服☟
服飾史的に見ると、
この後フランス革命によってフランス王朝が倒れ、ファッションのトレンドが英国に移っていくわけですが、この理論がしっかり受け継がれているところを見ると、ある程度変えようのない普遍的な法則なんだと思います☆
事実、この3箇所からのぞくシャツの分量が一定だと、全身でスーツスタイルを見た時のバランスがとても美しく、スマートです☆★
これをいつも実践しているのが、英国のチャールズ皇太子です!
☟男性のスーツスタイルの永遠のお手本ですね☟
②ジャケットの袖口の劣化を防ぐため
→生地は、直接肌に触れている部分から劣化します。
ですから、
値段の高いスーツの袖よりも、スーツに比べると消耗品であるシャツの袖を長く取って調整しておくことで、スーツの袖口が直接肌に触れないため、スーツの寿命を伸ばせますよね☆
この2つの解答、
厳密にいうと、服飾史的な観点から①が正解です。
ですが、
現代的に解釈すると、②も重要な要素だと思いますので、両方覚えておきましょうね☆★
【2】シンプルな時計をチョイスする
そして、
手首を整える上で、もう一つ重要なのが、「シンプルな時計をチョイスする」という事です!
僕が考える「シンプルな時計」の条件は、以下の3つです。
シンプルな時計の条件
①フェイスが大きすぎない事
フェイスが大きすぎると、袖口でつっかえてしまう為、せっかくジャケットからシャツが少し覗く最適なバランスに整えた手首が崩れます!
これでは台無しです…
②これ見よがしにブランドを主張しないもの
これ見よがしにブランドネームを主張してしまう時計や、パッと見た時にすぐにどこのブランドかわかる時計は、あまり意味がないと思っています。
これは僕の持論なのですが、
「何かいい雰囲気の時計してますけど、それどこの時計ですか?」と相手から聞かれる時計
これがなにより最強の武器になる!と思っています。
そして、
その際にその時計についての〝ショートストーリー〟を用意しておくと、なお良しです!
これは、
時計を相手との距離を縮める武器として使うという考え方です。
「それ、どこの時計なんですか?」と聞かれるということは、相手が自分に興味を持ってくれた証拠です!
そこで、
「これは、父から受け継いだ時計でして…」とか、「これはヴィンテージの時計で、探し続けてやっと手に入れた思い出のものなんです」などの〝ショートストーリー〟を相手に伝えれば、あなたの人情深い一面や、ものを大切に扱うといった人柄が相手に伝わります。
これで〝つかみ〟はOKです!
相手も少し心の扉を開き、あなたのプレゼンや提案内容を聞き入れやすくなっている状態です☆★
思う存分用意してきた提案をぶつけてください!
③長針と短針と秒針以外に余計な装飾のないもの
これは、文字通りシンプルなものという意味です。
僕は基本的に、時計に長針と短針と秒針以外は必要ないと思っています。
ちなみに、
僕はこんな時計を使っています。
どれもいたってシンプルなものばかりです。
あなたも、こだわりの〝シンプルな時計〟を身に付けましょう!
誰もが知る高価な時計ではなく、あなただけの〝ショートストーリー〟が詰まったこだわりの時計です!
〝誰もが知る〟というのは、裏を返せば「聞くまでもない」という事です。
そこで交わされる会話は、いいとこ「いい時計してますね」「ありがとうございます」「さて、本題に入りましょうか…」といった社交辞令的なやりとりぐらいではないでしょうか。
その時点でそれは「コモディティ化」してしまっています。
〝オワコン〟です。
虚しいですよね…
〝時計はシンプルに!〟
是非、これを覚えておいてくださいね☆★
以上が3首の神技 その3 〝手首を整える〟ために必要な2つのスキルでした!
まとめ
という事で、
これで、ベーシックスーツを見栄え良く着こなす方法
☞「3つの首を整える 〜3首の神技〜」を全てお伝えしました。
いかがでしたか?
正直言って基本的なことしか言っていないし、ひとつひとつはどこかで聞いたことがある内容ばかりだったと思います。
しかし、
多くの人がこの一連の流れを分断して、「点」として覚えています。
そして、
「なぜそれをするのが良いのか」「一体どういう効果があるのか」を教えられていません。
だから、知ってはいるけど実行に移せないでいます。
無理もありません、普通に考えたら面倒なことばかりなので…
大切なのは、一連の流れを「線」として捉えて忠実に実践していくことです。
初めて会う人に、自分の話を聞いてもらおうとする場合、第一印象でほぼ全てが決まります。
まだ話してもないわけですから、相手からしたら「視覚からの情報」に頼るしかないんです!
この時点で、相手に「この人の話、少しなら聞いてみてもいいかも」と思わせることができるか。
これで全てが決まると言っても過言ではないと思います。
その判断基準になるのが、あなたの「身なり」だということです!
「全体的なスーツの着こなしのバランスはどうだ?」
「靴はどうだ?綺麗か?」
「ネクタイは?」「時計は?」
こんなことを瞬間的に、無意識のうちに探られています!
特に、女性は感覚的にこれらを敏感に察知する能力に長けています!
女性にあとから「どんな人だった?」と聞くと、
「なんだかスマートだった」「なんだかシュッとしてたわ」「なんだかオシャレ」「とても紳士的」などその人の見た目の印象を最初に言う傾向があります。
女性は出会った最初の段階で、見た目に対する抽象的な印象を無意識のうちに強くインプットしているのです。
だからこそ、
あなたも自分の第1印象を、あらかじめ〝戦略的に操作していく〟ことが大切なのです。
そしてそれは、
ベーシックなアイテムを揃え、「首元」「足首(足元)」「手首」この3箇所を整える事で、簡単にできるんです!
難しいことは何もありません。
要は、「やるかやらないか」の問題だけです!
このブログを読んで、1人でも実践してくれる人が出てきてくれたら、僕はとても幸せです★
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