〝日本の宝〟沖縄 八重山の森(其の1)

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「季節外れのクリスマスツリー…」

「あっ、お父さん見て!クリスマスツリーだ!」

森の中で1人の子供が喜々とした表情で叫びました。

「馬鹿言っちゃ行けないよ。今何月だと思ってるんだい。4月だよ。」

「でもほらっ、見て!あそこ…。」

ふと顔を上げた父さんは、思わず息を飲みました…

まるで卵の黄身のような、まん丸の夕日が島の向こうに沈み、星たちが瞬き始めた頃…

ある森の片隅で、30分間限定の〝スペシャルライトアップ〟が ひっそりと…静かに…しかし力強く始まっていたのでした…

皆さん、こんにちは。

突然ですが、「ヤエヤマヒメボタル」という蛍をご存知ですか?

八重山地方の固有種で、体調約2〜4mm。米粒ほどしかありません。日本最小の蛍です。(上に今回の旅路を思い出して描いた恒例の絵を掲載しました(笑))

僕は先週1週間、沖縄八重山地方の西表島、石垣島を1人でテクテク…テクテク…とひたすら歩き回っていました。

そして2年前から毎年恒例にしている、ヤエヤマヒメボタルの観察を、西表・石垣両島で行なってきました。(2つの島で同時期に見たのは初めてです。)

毎回お世話になっている石垣島の「りんぱな」さん、西表島の「Monsoon」さん、いつも素敵な体験をありがとうございます。

八重山固有の蛍は9種類いるそうですが、その全てが「陸棲ホタル」で、本州のゲンジボタルやヘイケボタルとは違い水辺ではなく、山間部に生息しています。

「ヤエヤマヒメボタル」の特徴は、チカチカと点滅を繰り返しながら、飛ぶことです。

しかし…体がちいさく体力が無いため、30分しか翔ぶことができません…

飛んでいるのは、全部オスのホタル達。一生懸命光を発してメスを探します。

メスはと言うと、羽がないので飛べません。地面でわずかな光を放ち、じっと待っています…。

一晩の30分の間にメスに巡り会うことが出来るオスの数は、ほんの数%に満たないそうですよ。

まさに文字通り、〝Serendipity(一期一会)〟なんです…

その光は、非常にか細くて儚げですが、しかし、その営みは生命力に溢れ、非常に力強いものです。

そしてこの光景が、まるで季節外れのクリスマスツリーのライトアップのように見えるのです。

毎日日没後、30分間限定の…

最初の挿入話は、本当に西表島の森の中で子供が言い放った言葉なんですよ。

今回西表島のある地区では、数百頭の大乱舞を見ることができました。(体感としては、数千頭とも感じられる幻想的な光景でした。)

石垣島では2年前に、100頭近くの乱舞を見ることが出来たのですが、今年は気温が低いせいもあり、4月の現段階では飛翔が少ないとの事前情報でした。

しかし当日はしっかりと、そして力強く数十頭飛んでいました!ひとまずはほっと一安心です。

今年も本当に、幻想的なひと時を過ごすことが出来ました。 僕はいつもこの時期、八重山のホタル達から〝活きる力〟を頂くのです。

しかし一方で…今、彼らが生存の危機に瀕していることも残念ながら事実なんです…

そんな現実も、お伝えしなければなりません…

〝日本の宝 沖縄 八重山の森(其の2)〟に続きますので、ぜひ読んでくださいね。

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